• 『新装版 海の王国・琉球』上里隆史著

『新装版 海の王国・琉球』上里隆史著

ISBN978-4-89982-339-1

1,870円(内税)

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『新装版 海の王国・琉球 「海域アジア」大交易時代の実像』
上里隆史
四六判ソフトカバー 232頁
定価(本体1700円+税)
ISBN978-4-89982-339-1


待望の新装版!
国境と海を越えた古琉球の概要
古琉球の時代、それは琉球王国がアジア海域に進出し、もっとも栄えた時代である。
現在の沖縄そして日本を理解するためのはるかなる歴史のトビラ。

歴史家・上里隆史が描く、国境を越えた「海域史」という視点からの琉球王国の形成と展開の歴史。
新たな琉球史研究への羅針盤として、待望の新装版が登場。巻頭の折り込み袋として、16世紀の那覇を想定復元したカラーイラスト(イラスト・香川元太郎、監修・上里隆史)を収録。


●目次
はじめに
序章――「海域史」という視点  
 実像は「古琉球」の時代に/王国と海上ネットワークの支配/「王統史観」の克服
第一章 境界の鬼界島・異界の琉球 
  1 グスク時代の開始 
  2 浦添――王統の形成 
第二章 港湾都市・那覇の形成 
  1 港湾都市としての那覇 
  2 国際都市としての那覇 
  3 三山――冊封・朝貢関係が与えた影響 
第三章 琉球の大交易時代 
  1 対東南アジア・中国―華人ネットワーク  
  2 対日本―禅宗ネットワーク 91
  3 対朝鮮―「倭人」のネットワーク 102
第四章 海の王国――この国のかたちについて 
  1 王国の組織と防備 
  2 各地の按司たち 
  3 王国内の「世界観」
  4 古琉球の外来宗教 
  5 王府儀礼と外来文化
第五章 交易国家・古琉球のたそがれ 
  1 朝貢貿易の衰退 
  2 民間商人による私貿易の隆盛 
  3 市場経済という巨大な「生き物」 
  4 混沌とする海域アジア 
終章――古琉球とは何か 
主な参考文献  
新装版あとがき 


●著者プロフィール
上里隆史(うえざと・たかし)
1976年生まれ。早稲田大学大学院修了。現在、法政大学沖縄文化研究所国内研究員。専門は琉球とアジアの交流史。主な著書に『目からウロコの琉球・沖縄史』『琉日戦争一六〇九』(ともにボーダーインク)、『新聞投稿に見る百年前の沖縄』(原書房)、『マンガ沖縄・琉球の歴史』(河出書房新社)など。NHKドラマ「テンペスト」(2011年)時代考証もつとめる。


●2018年2月 新装版第一刷発行