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   [ボーダー新書07]沖縄苗字のヒミツ




キンジョウ、カネシロ、カナグシク、沖縄の苗字が独特な読み方をするのはどうしてだろう。「改姓改名運動」で変更された歴史を持つ沖縄の苗字は、沖縄戦など歴史の渦の中で翻弄されて、数奇な運命をたどってきた。日本と沖縄の狭間で揺れ動く沖縄人の苗字への複雑な思いを探るユニークな沖縄近代史。


著者プロフィール
武智方寛(タケチ ミチヒロ)
1972年香川県高松市生まれ。沖縄国際大学大学院地域文化研究科(民俗文化領域)修了。現在、金武町教育委員会町史編さん室嘱託員として勤務。法政大学沖縄文化研究所国内研究員。



【目次】
はじめに

第一章  苗字の歴史
  第一節 日本の苗字の歴史 
  第二節 沖縄の苗字の歴史 

第二章 沖縄苗字の足跡
  第一節 近代の苗字 
  第二節 ミヤグスクVSミヤギ 
  第三節 「読み替え」をめぐる社会と人々 

第三章 苗字改造計画案
  第一節 北大東島からの提案 
  第二節 復姓のお作法 
  第三節 沖縄学の苗字へのアプローチ 

第四章 さまよえる沖縄苗字
  第一節 どうなる沖縄の苗字 
  第二節 沖縄の苗字をめぐる知識人 
  第三節 「読み難い姓名改姓座談会」 
  第四節 苗字の変更 二つの選択 

第五章 「鉄の暴風」が沖縄苗字に残したもの
  第一節 戸籍からの解放、その代償 
  第二節 「キンジョウ」大発生 
  
  エピローグ 「読み替え」の置き土産 

コラム 
  伊平屋島の孫左衛門 
  不思議な名前
  「クシ」さんと「アカ」さん 
  門中のルールで苗字変更 
  「ピサラ」さん 

はじめに
 あなたは、沖縄の特徴というと何をイメージしますか。青い海、赤瓦の伝統的な家、沖縄方言、沖縄料理……きっと多くのイメージが出てくることでしょう。
「沖縄の苗字」はどうでしょうか。沖縄という場所で育まれてきた「沖縄の苗字」は、沖縄の特徴の代表選手とも言えるのではないでしょうか。「沖縄の苗字」には、本土では苗字にあまり使用しない漢字が使われていて、独特な読み方なものがあります。

〈中略〉

 今まで多くの研究者たちが、近代以降の沖縄を明らかにするために、政治や経済そして文化などあらゆる視点から研究に取り組んできましたが、「沖縄の苗字」そのものを視点としたものは多くはありません。そこで私は本稿で、マジメに「沖縄の苗字」の歩みをたどることで、前述の疑問の答えを探しながら、近代以降の沖縄の人たちの苗字に対する思いを探ってみたいと思います。

 

・ 型番
978-4-89982-201-1
・ 販売価格
1,080円(内税)
・ 購入数