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   ユタとスピリチュアルケア   沖縄の民間信仰とスピリチュアルな現実をめぐって


         浜崎盛康編著 四六判 234頁 並製

沖縄の霊職者・シャーマンであるユタをスピリチュアルケアの観点から探る新しい論考。沖縄にとってユタとはどういう存在か、そしてスピリチュアルケアとは。哲学、医学、宗教、民俗などの多角的な視点から、スピリチュアルケアとユタとの関係を捉える。


目次

第一部 ユタをめぐる沖縄の民間信仰
第1章 ユタとその世界  

 第1節 ユタとは
 第2節 どのようにしてユタになるのか
 第3節  第3節 ユタへの相談内容、ユタのアドバイス 第4節 ユタに相談に行く人の割合
 第5節 沖縄のユタ、奄美のユタ、ブラジルのユタ
 第6節 災いの原因についてのユタの考え方(災因観)
 第7節 沖縄の民間信仰とトートーメー問題、そしてユタ
 第8節 ユタと祖先崇拝
 第9節 ユタについての研究

第2章 ユタと沖縄の民間信仰のことば

 第1節 マブイ[霊魂]に関連することば
 第2節 ユタに関連することば
 第3節 死、死後に関連することば
 第4節 いろいろなウグヮン[御願]に関することば
     
第3章 ユタと仏教 ―ユタから見た仏教、仏教から見たユタ  

 第1節 首里十二ヶ所巡りとは
 第2節 ユタから見た仏教
 第3節 仏教から見たユタ


第二部 ユタとスピリチュアルケア
第4章 ユタをめぐるスピリチュアルケア

 第1節 ホスピス・緩和ケア
 第2節 「スピリチュアル」ということ
 第3節 スピリチュアリティと文化的影響
 第4節 スピリチュアルケアとグリーフケア、文化的影響
 第5節 沖縄におけるスピリチュアルケア、グリーフケア
 第6節 ヌジファ等についてのアンケート調査
 第7節 ヌジファとグリーフケア・スピリチュアルケア
 第8節 ユタは一種のスピリチュアルケア・ワーカー


第5章 ホスピス・緩和ケアとスピリチュアルケア

 第1節 ホスピスの成り立ちとホスピス緩和ケア
 第2節 ホスピス・緩和ケアにおける全人的ケア
 第3節 ホスピス・緩和ケアとサイコオンコロジー(精神腫瘍学)
 第4節 「スピリチュアル」とは-スピリチュアルペインから考える
 第5節 「スピリチュアル」と宗教の関係
 第6節 スピリチュアルケア
  
  補遺1 生きる意味を見つける方法、創り出す方法
  補遺2 琉球における守護神信仰の歴史的変遷
  補遺3 本土における守り本尊信仰
 
■コラム一覧

コラム1 シャーマニズムとは
コラム2 宗教の分類について
コラム3 ユタと精神病
コラム4 まともなユタとそうでないユタ
コラム5 憑依と精神病
コラム6 死穢の思想は沖縄にもあるか
コラム7 マブイウトゥシとマブヤーウー
コラム8 墓の内部で先祖の霊はどうしているのか
コラム9 奄美にも見られる守護神信仰
コラム10 仏教と「神」
コラム11 沖縄的な方法の必要性
コラム12 D寺におけるユタ信徒の組織化
コラム13 祖霊信仰と仏教
コラム14 キリスト教と祖先崇拝
コラム15 「スピリチュアリティ」という語の意味について
コラム16 緩和ケア、ホスピスケア、ターミナルケア
コラム17 QOLとADL
コラム18 スピリチュアルケアにおける「すること」と「あること」
コラム19 死別をめぐる家族の悲嘆(グリーフ)と支え
コラム20 ホスピス・緩和ケアの視点からみた「大切な人の死を通して学ぶ人生の意味」


執筆者紹介

浜崎 盛康  はまさき もりやす

1953年沖縄県生まれ。1977年早稲田大学第一文学部卒業。1984年早稲田大学文学研究科哲学専攻博士課程(後期)修了。現在琉球大学法文学部教授。著書・論文は『死と哲学の知』(ナカニシヤ出版)、『ホスピス講座』(共著、新星出版)、「サンパウロ市における沖縄県系人の四
十九日のミサ」(移民研究)、「沖縄におけるグリーフケアとしてのヌジファについて」(人間科学)等。

宮城 航一  みやぎ こういち

1944年大分県生まれ。1972年岡山大学医学部医学科卒業。1972年聖路加国際病院研修医。1981年自治医科大学脳神経外科学講師。1984年琉球大学医学部助教授。
1999年沖縄県立看護大学教授。2004年宮里病院院長。現在沖縄セントラル病院院長(ガンマナイフセンター長併任)、名桜大学人間健康学部特任教授。著書・論文は『最新脳神経外科学』(共著、朝倉書店)、『神経疾患のプライマリケア』(共著)、『ホスピス講座』(編著、新星出版)等。

安次嶺 勲  あしみね いさお

1965年沖縄県生まれ。1989年種智院大学仏教学部卒業。1995年大谷大学大学院文学研究科仏教学専攻修士課程修了。2004年広島大学大学院文学研究科博士課程(後期)中国哲学・インド哲学専攻修了。現在琉球大学、沖縄県立芸術大学等非常勤講師。著書・論文は「奄美名音における仏教信仰の変遷」(沖縄県立芸術大学紀要)、「ユタと首里十二カ寺」(共著、人間科学)、「『中国の哲学者孔子』における中国イエズス会士の権実論理解」(西日本哲学年報)等。

・プロハスカ・イザベル  (Isabelle PROCHASKA)

1979年ウィーン生まれ。ウィーン大学東アジア研究所日本学科講師。専門は沖縄学。
2005年〜2007年文部科学省の奨学生として琉球大学へ留学。沖縄民俗・カミンチュ文化についてフィールドワーク。2011年ウィーン大学日本学科の博士課程修了(PhD.)。
著書・論文は Kaminchu - Mittlerinnen zwischen Diesseits und Jenseits. Eine Er_rterung der spirituellen Heilung in Okinawa. Wien: Universit_t Wien.(博士論文) Das Izaiho-Ritual von 1978. Die letzten Priesterinnen der Insel Kudaka. Wien: Universit_t Wien.
"Machtstrukturen im institutionalisierten Priesterinnenkult Ryukyus- Schauplatz Kudakajima, "Heimat der kami"" , G_nther Distelrath (ed.): Referate des 13. Deutschsprachigen Japanologentages, Berlin: EBV (= Bonner Asienstudien; 8/I).等。



2011年7月 発行





・ 型番
978-4-89982-210-3
・ 販売価格
1,944円(内税)
・ 購入数